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フランス

フランス(アルザス・ロレーヌ)   フランストップへ

Baerenthal(バーレンタール)
L'Arnsbourg 25☆☆ Baerenthal France ミシュラン3つ星、ゴー・エ・ミヨ17点
http://www.arnsbourg.com/

フランスアルザスの山の中、
バーレンタールBaerenthal
(札幌にひらまつがここと提携して出したお店は
バエレンタルとなっているのですが)
という街から4キロくらい家なき道をひた走ると一軒暗闇の中から
大きな駐車場とレストランが浮かび上がる、周りは何もない。
1軒くらい農家がある。
うちなんか、行くときに、道に鹿が飛び出しましたもの。
常識で考えると、ない、普通こいうところに3つ星はない。
だって、何もないんですよ、本当に。
明かりが付くのがないの。夜真っ暗。
そういうところに、きちんとしたスーツとかきれいな格好をした女性とかが
集まってくるんですよ。決してセーターとかではないのね。
フランスというのは凄いところです。
行ったときは、一部改装中、ホテルでも作るのかなという感じ。
まずはサロンでゆっくりと。
このサロンは東洋風の置物があって、床はガラスが切ってあって、
下のセラーが見える。そこでゆっくりとアミューズを。
そうしたら出てくる出てくる、いろいろと工夫を凝らせた物が。
ここも、今はやりのエル・ブジのスタイルにやや似ている。(らしいよ)
この日は、15くらいのアミューズ的なものと、コースとして4皿。
コースの量はちゃんとしているが全体としてとても軽かった。
丁度病み上がりだったので、お酒の量は減らしてコースは全て食べ終える、
軽くてよかったという感じ。
いろいろ出たアミューズ的なものは、多少滑ったのがあるんですね。
これはないよねみたいな。
サービスは、女性の方が多くて、軽やかな感じ。
テーブルはこれでもかと思うくらいゆったり、
間隔もこれ以上は空けられないという余裕。
都会のレストランではちょっと出来ない作りです。
でもね、こういう場所でレストランをはじめたというのが凄い、
だって最初から3つ星であるわけがなくって、10年前は1つ星、
そこにくるまで大変だったと思いますが、
人里は慣れたこういうレストランが満席というのも、何度も書くけども、凄い。
食べたのはこういうの
(04/9)
(9、8、8)=25

Colmar(コルマール)
Au Fer Rouge 16  Colmar France
ミシュラン1つ星3つフォーク、ゴー・エ・ミヨ16点
コルマールに木組みの家の写真でかなり有名な場所が有ります。
そこにここのレストランが写っています。それくらい観光地の中心に有る、
唯一の星付きレストラン。
外からは抜群。3階に調理場が見える。
中に入るとちょっと低い天井だが感じの良い内装。
サービスはやや硬い感じのサービス。
なんか最初からちょっと違うなという感じ。

料理は一口食べてあれ、
ずっと昨日(La Table de Gourmet)の方が美味しいというレベル。
悪くはないんだけど。あんまり魅力的ではなかった。
シェフはボキューズで修行をしたようです。

妻が3階に行ったとき、(トイレが3階なので)、
そこからガラス越しに調理場が見えるんですね、
それでじっと眺めてたら丁度シェフと目が合ったらしいんです、
そうしたらわざわざシェフが調理場から出てきて握手して、
「xxxxさんですよね」みたいな感じで名前を知っていたのだそうです。
ハイハイと喜んでいってしまった、
どこでも何か良い事があるもんだといってました。
でもそれくらいしか感心するものがなかった。

アミューズ
カリカリに焼いたフランスパンの上にサーモンとクリームを混ぜたもの。
一口スープ(カリフラワー?)(フォアグラの人に)
鴨のロースト、クレソンのカイワレ添え(アスパラのスープの人に)

オードブル
アスパラのスープ仕立て
フォアグラの薄切りとトリュフアスパラを添えて

メイン
サンドル(お魚です)のシュークルート添え
鳩のロースト

レモン、桃、ミントのソルベに果物を添えて。
パイナップルのデザート。
アンフージョン(エグレンチーノ)
僕はデザートワイン
プティフール(チョコレートケーキ、マカロン、クッキー2種、苺タルト、
ぷリッツ風にチョコレートを掛けてチョコレート2種など)
ワイン
自家製アプリテーフ(カシス+シャンパン+オード・ポアール)
オレンジジュース
トケイ・ピノ・グリグラスで2杯
Ch.Fieuzal 1983 (Pessac-Leognan) half
ゲベルツトラミネールSGN グラスで1杯
水(Badoit,Evian)
ここもワインリストはなかなか豪華。面白いのは、オフビンテージが多い。
1973年ムートン990フランとか、1984年ラ・ターシュ950フランとか。
でもまあ、そんなに高くないですね。飲んでみたい人には。
どのくらい有るかここもメモ取ったはずなんですが、
4−500は有ったように思います。
(6,5,5)=16)この程度。
(98/4)
こちらは閉店したそうです

Le St-Martin 16  Colmar France
ガイドブックに記載なし、何となくなんか外から見て美味しそうで入ってみた。
外からちらちらと見てるとすごい量なので、
オードブル一皿、メイン一皿を二人で分ける。
2人でというとちゃんとお皿をもう一つ持ってきてくれます。
でも最初から分けてきてはくれなかった、それは期待しすぎ?。

玉ねぎのタルト。
(これはどのお店のメニュにも載っています。どうも名物のようです。
ものすごい量。2人で分けても多い。日本でだと3、4人前。)
シュークルート
(これもアルザス風と書いてあります。そうでないのも有るんです。
はっきり言って3人前くらい有りました:お昼にきつかった)

ビール (Amstel) 1杯
リースリングをカラフで。
水(Carola)これはリボーヴィレのお水でした。
味はまずくないですが決して美味しくてまた食べたくて仕方がない
というレベルではないです。
(6,5,5)=16
まあまあの点数ですね。

そういう意味ではやっぱレベル高いんですよ、フランスは。
ここに着く前はロンドンだったので、イギリスではかなり考えての点数だから
やっぱレベルの差ですね。
 (98/4)

Dambach-la-Ville(ダンバッハ・ラ・ヴィッレ)
La Vignette 16 Dambach-la-Ville France ミシュラン掲載なし

ワイン街道にある小さな街で食事の時間になったのでと入ったレストラン。
何かを調べていったというのではなく、単純にメニューを見て。
何しろ、食べ物やさんが2軒しかなくて。
さほど大きくない作り、地元の方が殆どというか、部外者は僕たちだけ。
サービスはオーナーなんだろうけども戸惑っているのがありありと分る。
それは、カウンター内の多分その奥さんも同様。
なかなかオーダを取りにこないので、こちらのほうから呼ぶとやっと。
頼んだらやっと何か安心した感じに変わる。
外国人がめったに入ってくることもない街だったのかもしれないですね。
食事は普通のカフェレベル。適度にお腹を膨らましてというレベル。
でも、なんかこういうところでお客さんを見ているだけで楽しいな、
特に取っている物を見ていると。
食べたのはこれ
(04/9)
(5、5、6)=16

Illhauesern(イローゼルン)
Auberge de L’Ill 27☆☆☆ Illhauesern France
http://www.auberge-de-l-ill.com/V2/index.html
ミシュランでフォーク5つ3つ星。ゴー・エ・ミヨで19点。

町を一周してさて、行くぞ!!。
お店に入っていきましたら、テレビ局の方と打ち合わせしていて
マダムがちょっと気が付かなかったんですね。
気が付いたとき、その時の謝り方はすごかったです。
もう、申し訳がないといって、
この時間でしたらムッシュウ.xxxxですね、大変済みませんでしたといわれて
こっちの方が当惑。
やっぱ一流店は違うんですね。

そう言えば、3つ星に上がった所が有るじゃないですか、南フランスで。
モンペリエのジャルダン・デ・サンス。
双子の兄弟がやってるとこ。サービス2人、料理人3人急遽雇ったそうです。
その上、予約の電話がすごいんですって、この前ほんの少し待たせたら、
君の所の交換は3つ星にしてはふさわしくないから
すぐ代えなさいとお客が言ったそうです。
ふーん、そうなのか。

そうしていると、僕の横をじいさんが通るんですよ。
どっかで見た顔だと思ったら引退しているマルク・エーベルランなんです。
僕もう、興奮して、アレェ、マルク・エーベルランさんだといったら、
他の方達も、そうそうというようににこにこしているんです。
その日は、テレビでマルク・エーベルラン、
なついているコウノトリに餌をやるという撮りだったようで、
僕らが食前酒を飲んでいる側で、コウノトリが飛んでました。
名前が付いていて、その名前を呼ぶと降りてきて、
餌を手から取ってという嘘のようなものを見せていただきました。

レストランは広いテラスとダイニングから構成されてます。
テラスは川の側、そこで食前酒を取って、メニューを決めてダイニングでという。
この日、テラスはちょっと日差しがきつかった。
まぶし過ぎましたが、とても気持ちのいい事には変わりなし。

環境はもう申し分ないですね。
オープンの所も良く手入れされてますし、ダイニングも上品な色使い。
広くてそれで柔らかい色調。サービスもたくさん、動きもいい。
我々の担当の方もなかなか良かった。

難を言いますと子供を許していて(リゾート系では子供もいい所があります、
その事はいいんですが)、その子が走り回ったのに、誰も注意しなかった事。
その家族のおじいちゃんが目が見えないので
(そういうのもすごいですが:なんで分ったかといいますとお便所に行ったら
そのおじいちゃんの奥さんが付きそいで一緒に入ってまして、
僕が入っていってあれって言った
ら、私はみないわよって言って、目を押さえるんです、
その仕種がすごく可愛くって
そちらの方に気を取られていたとしても一流店としては良くない。
まあ、他は完璧に近いですが。

ワインリストは、ものすごい量。質も含めて。値段はかなり安い感じ。
1ページ200種類かける6ページ。ここは、白をアルザスにして、
赤もう1本はボルドーにしろというソムリエさんの御託宣。
素直に。
僕よほど飲みたいのない限りこのクラスのレストランでは
推薦されたのを飲む事にしてます。
でも勧めない人もいるし、勧めたのが駄目な事も有るし、
難しいものだなと思います。
こんな本場で毎日商売やっているのにねぇ。
特にここのソムリエさんは有名な方だそうですが僕は知らなかったです。
(要するに、世界ソムリエコンテスト優勝の方だそうで)

料理は、もうスペシャリテばっか食べました。
お昼はスペシャリテばっかがコースになっているの。二皿コース。
単品をアラカルトで取るのとほぼ同じ。
フロマージュとデセールがサービスそんなコースです。
一応ミシュランでスペシャリテとある方からメニューのコピー貰っていたので、
メインは別で考えては有ったんです。
そしたら、両方ともお昼のコースに入っているので、そちらに。
美味いですね、さすが。もう笑っちゃうんですよ、口に入れたら。
特にサーモンのスフレが良い。
これにトケイ・ピノグリを合わすともうね、すごいの。

アミューズ
エクルビス入りのスープ(アルザス今回のはやり?。同じ器、同じ位の分量)

オードブル
サーモンのスフレ
フォアグラのテリーヌ、ブリオッシュと共に
子羊のヒレを緑の野菜で巻いて。
牛ヒレ肉のソテー

フロマージュ(マンステール、モンドール、ルペラック、ルブルション、ブリードモー、
ブリュー・オーベルニュ)
クリストフルのチーズケースでサービス

桃とアイスクリームピスタチオソース
4種のソルベと8種のフルーツの盛り合わせ
コーヒーとレモンバーム
プティフール(マシュマロ、メレンゲ、マカロン、など)
このコース、きっとプティフールとかが少ないんですね。

お酒
自家製食前酒(カシスとRド・ルイナールマグナムから)
葡萄ジュース
Tokay Pino Gris 1993 Trimbach Half
最初はヒューゲルを勧められたんですが、前日もそうだったので、
飲んでないところといったら、やはりここだといって。
お勧めはヒューゲル、トリムバック、ジョスメイヤーだそうです。
Ch.Haut-Batailly 1990 Pauillac Half
水(Wattwiller)ウオッカのような瓶
(10,9,8)=27
満足感一杯。
(98/4)

Lembach(レンバック)
Auberge du Cheval Blanc 24☆☆ Lembach France 
ミシュラン2つ星、ゴー・エ・ミヨ17点
http://www.au-cheval-blanc.fr/

レンバックというドイツとの国境にほんの少しというところにある
レストラン(オーベルジュ)。
車で走ると数分で国境を越えるみたい。
ドイツのナンバーの自動車も多かったですし。
街は割と大きい。
ツーリズム・オフィースなんていうのもあって、
中世の砦、前の大戦のマジノラインがあって、
その頃の陣地などが公開されているようです。
久しぶりに聞いちゃいました、マジノライン。
ホテルは、普通の部屋3部屋、スイート3部屋というこじんまりとした作り。
レストランはとても大きなもの。ダイニングがとても広く、また豪華な感じ。
天井も高く、サービスの数も多く、いかにもレストランというところ。
料理もある意味オーソドックス、堂々とした料理を出してくる。
ワインはもちろんアルザス主体、ソムリエの方が中々愛嬌のある方で、
これこれ、この赤が凄いのよと薦めてくれたのがワイン欄に出ているお酒。
ピノ・ノアールとは思えないようなどっしりとしてタンニンもたっぷりのもの。
これが料理に丁度良いくらいのレベル。
夜も割と早くから満席、それが全部引いたのは11時を過ぎたところ、
アルザスってなんか豊だなという感じがする。
この後風呂に入ったら、お湯が少ししか出なくて、とうとう僕まで風邪を。
食べたのはこういうの
朝食
(04/9)
(8、8、8)=24

Marlenheim(マーレンハイム)
Le Cerf 21☆ 
Marlenheim France ミシュラン2つ星、ゴー・エ・ミヨ18点
http://www.lecerf.com/

マーレンハイムは、ストラスブールから西に40キロくらいのところ。
花のきれいな町、まさにアルザスの中でもきらりと光るような感じ。
その中に、主要道路に面してここのレストランがありました。
そのため道路に面しているとお昼はややうるさい感じ。中に入ると別ですが。
昔のポスト(郵便)施設を買い取ってホテルとレストランにしたそうです。
ここに着いて街を歩いているうちに雨になって、そのままふらふらしていたら、
妻がフラフラになって風邪を急にひいて。
夜になっても回復しないため僕一人の夕食。
僕は小さなダイニング、
どうも英語がしゃべれるサービスばかりを集めたところだったみたい。
大きなところが良かったのにな。サービスは手馴れた感じ。
食事は一人なので、ア・ラ・カルトで。スペシャリテばっかりを取りました。
とても美味しい。工夫もあるし、アルザスも意識している。
もちろん、洗練された形での提供ですが。
ワインについてもぜひマーレンハイムの地元のが飲みたいというと、
ハーフはないので、グラスでどうだといって、グランクリュをサービスしてくれる。
公平に見て美味しいし、良いレストラン。
ただ、一人で食べるのってあまり楽しくないのですね、
会話はないし、周りをあまり見てはいけないと思うし。
ここで妻の存在をとても大きく感じるということで。
プティフールは部屋に持って帰りました、妻が少しは食べられるかなと思って。
結局僕がすべて食べましたが。
今度来たときにランチでも食べにいこ。
食べたのはこういうの
朝はこういうの
(04/9)
(6、8、7)=21

Nancy(ナンシー)
Le Gastrolatre 21☆ Nancy France ミシュラン1つフォーク、ゴー・エ・ミヨ13点
行く前に、東京でナンシーのビストロと普通のレストランを何件かノミネート
していたんですが、ミシュランの星付きがあるわけでもないし。
ナンシーはあまり期待しないで、まあ不味くはない程度、
その前にずらりと高級料理を食べるんで、あっさりとした、
もしかしたらアジア系なんていう風になるかもといいながら。
着いてすぐにレストラン漁りをしていたんですね。
このお店、行く前で一番にノミネートの店だったの。
理由は、ビストロ料理の代表みたいな感じだったので。
行ってみるといい感じのお店、こういうところで癒されるような食事が良いか
とか何とか言って、ここに予約を入れる。
店は小さくて、主人はとてもシャイ。
奥さんが切り盛りをしている。もちろん二人ともフランス語のみ。
何とかなるんですよ。
というわけで、今回の旅行で一番高いワインをここで飲む。
だってワインリストがとても優れものなんだもの。
料理はまさにビストロ料理、これが美味しい。テリーヌ、煮込みなどなど。
また客が良い。みんなニコニコとして、他の席に来た料理を喜んでみている。
こういうところは美味しいのが出るんですよね。
ここで、野生のいのししを食べた。
サングリアといっているんで分らなかったんですが、
(いのししはモカサンだと思っていたので)ジビエなんですね。
これがとてもよかった。野菜もたっぷりだったし。
とてもゆっくりと食べて、さて出ようかと思ったら、
他のお客さんが皆おやすみなさいって、声をかけてくれるの。
なんか本当にいい人たちだなって感動しちゃった。
食べたのはこういうの
(04/9)
(6、8、7)=21

Le Grenier a Sel 25☆☆ Nancy France
ミシュラン2つフォーク ゴーエ・ミヨ16点

今回の旅行の中で一番見つけもののレストランだったかもしれない。
ナンシーには星つきのレストランがない、
だけども、ゴー・エ・ミヨでは16点が付いている。
16点といえば、レストランによっては2つ星のところもある。
意外にうち好み、要するに豪華でないため点数が低いのか、
でも16点で星を取っていないというのは?。
何か問題があるのではという怖いもの見たさ、期待はあまりなくうかがった。
ここが良い。料理はややはやり物を取り込んでいるけれどもかなり印象的。
インパクトのあるもの、驚きの皿。
ブレがなくとても美味しい、見た目もよい。
サービスも数は少ないが気のきいた、とても好感のもてるもの。
内装はシンプル、そういう意味ではうちが好きなタイプ。
テーブルは大きく気持ちよく食事ができる。悪いところないんだけどな。
こういうお店がすきなんですよ。
ナンシーはアルザスの隣なんですが、
あまりアルザスのワインというわけでもなくて、
どちらかというとパリのレストランのような品揃え。
ナンシーらしさというのはレストランのメニューからは感じなかった。
食べたのはこれ
(04/9)
(7、9、9)=25
2006年ミシュランで待望の1つ星に


Riquewihr(リクヴィール)

La Table de Gourmet 23☆ Riquewihr France
ミシュラン1つ星、ゴー・エ・ミヨ16点

98年に僕は2度行ったレストラン。
このとき妻は今回と同じように寝込んでおりまして1度だけ。
そのときの印象が極めてよくて、
その後ゴー・エ・ミヨで、どんどん点数が上がったのね。
これはもう一度行って、二つ星が取れるかどうか、
そして前回の天上のものだと思ったフォアグラを食べたい、
この世の物とは思えない状態のマンステールを食べたいとうかがいました。
結果としては、当面1つ星かなぁ、というのが正直な感想。
ミシュラン、あんたは見る所ちゃんと見ているのね、ですね。
料理だけであればと前行ったときは思ったんだけども、ややむらがあるのね、
美味しいときとそうでないときに。
それとサービスのレベルが落ちる。洗練されていないんですよ。
天上のものと思ったフォアグラも、今回はとても地上に近づいていて、
この世のものとは思えなかったマンステールも、時期もあるのでしょうが、
この世にもあるよねという。
これだと違う店にすればよかったかとやや悔やむ。
でも、こうやって6年経って食べてみることで、
すばらしいと思っていたところでも、
普通よりも良いくらいと冷静になって食べることが出来たのは1つの収穫。
前は家族の皆でサービスをしている感じだったのが大分変わっているのも
自分のとてもよかったなぁという印象を変えた要因かも。
でも、もちろん良いお店なんですよ、今回は満席でした。
食べたのはこういうの
(04/9)
(7、8、8)=23

ミシュラン1つ星フォーク2つ、ゴー・エ・ミヨ14点
ここが素晴らしいレストランでした。私は今の調子を維持できれば
2つ星までは行くと思います。ただ、田舎なので、そのスピードは
遅いと思いますが。多分今このシェフ上り坂。のりに乗っている感じです。

料理はケレンのない正統派で、ちょっと香草を多く使うタイプ。
アミューズからプティフールまで美味しい、穴がない。外れもない。
(実は2度食べにいきました、その時も同じ点数)
レストランは、アルザスの古い家
(16世紀のだそうですミシュランにそう書いてありました)
をうまく使った作り。サービスは家族全部でやっている。
マダムがソムリエも兼ねているが、なかなか良い。
そして息子さんだと思いますが、
付いてくれたサービスの方が動きがきびきびしていて良い。

レストランの大きさは40席程度で70%くらい埋まってました。
ワインの本数かいてきた積もりだったがメモがないんですよ、
確か300種類くらい。

またワインの値段が安い、オーブリオン1991が660フラン、
つい飲んでしまいました。
でも出ないんですね、アルザス以外のワインは。

アミューズ
青魚のマリネ、スープ(クリームスープの小さいの)
オードブル
フォアグラにゲベルツトラミネールSGNと蜂蜜で作ったソース
(これがものすごく美味しかった、今回の旅行で一番のフォアグラ)
ここからメインかな?。
カリカリにポアレした魚介のスープ仕立て
(これも面白い触感とその美味しいこと、
山椒の香がしたんです、どうも香草にそういう種類があるようです)
ピレネーの乳のみ子羊のロースト色々な野菜を添えて、
別皿にポテトグラタン添え
(この子羊がまたむちゃくちゃに美味しかった)
フロマージュ(マンステール、シャウルス、プリダール地物優先、
次に産地の近いの)
(このマンステールを食べてはっきり天国でした。美味しすぎます)

ピスタチオのクレームブリュレとアイスクリーム
(このクレームブリュレ馬鹿でかい)
アンフュージョン(ベルベーヌにミントを加えて:お店からの提案)、コーヒー
プティフール(チョコレートプリン、苺とピスタチオのタルト、
薄いサツマイモのようなのに香料がかかっているの、トリュフ)

アプリテーフ
クレマン・ダルザス
ピッシェ・クレマン(ノンアルコール)
前菜にゲベルトトラミネールSGN 1989 Jungをグラスで。
(ソースと同じといっていた)
Ch.Haut Brion 1991(Pessac-Leognan)
お水(Lisbeth:アルザスのです)
ご存知でしょうがマンステールはアルザスのチーズです。
僕はこんなに美味しいとは思いませんでした。熟成のさせ方も当然
あるのでしょうが、やはり地元であるという事が良いようです。
今まで食べていたのは何だったんだろうと思いました。
でも同じマンステールでも、
今まで食べていたのと別に変らないのだという所もありましたが。
(9,9,8=26)

2日後に再度行きました。僕ひとりで。あまり食べる気がないのでアラカルトで。
ここで一口食べて昨日は不味かった(オー・ファー・ルージュ)とはっきり分る、
そのくらい差がありました。
アミューズ同じ。
カエルのはいったクレープをくるくるっと巻いて
カリっとやいたものを緑のソースで。
乳のみ子豚を3種類の食べ方で。(ハム、ベーコン、頭と足をゼリー寄せ)
両方ともため息が出るほど美味しい。
3種類のクレームブリュレ、プティフール
ワイン
アプリテーフにミュスカ 1996 Hugel
リースリング 1995 Trimbach
ピノ・ノアール 1996 Hugel Jebilee half
1時間ちょっと。でもこの日食べてやっぱ(9,9,8=26)を確信しました。
 (98/4)

Strasbourg(ストラスブール)
Buerehiesel 25☆☆  Strasbourg France
http://www.buerehiesel.fr/
ミシュランフォーク4つ3つ星、ゴー・エ・ミヨ18点。
公園の中にレストランが、と思ってましたら、
この公園にはここだけでなく割とレストランが有るみたい。
周りはみんな緑(当たり前)の中にライトアップした建物が、、、、
すごい所に有ります。

93−94年頃に3つ星に上がった所です。
今のりに乗っていると言われている所です。
お店は活気が有ります。その活気はすごい。
お店に入るとこっちが何も言わなくても、xxxx様(いいにくそう)ですか?。
ですからね、サービスの力の入り方が分ります。

お店は良く写真に出ているガラス張りのダイニングが中心。
ここが、写真なんか、ポイっていうくらい素敵。
何か照明も上手いのでしょうがきらきらしています。
ソムリエもなかなかいい感じですし、
サービスは全く隙がないのかなと思ってました。
ワインも200種類かける6ページ。環境は文句無しです。
ここに文句いったら、他で言えなくなっちゃう。
完璧に近いのではないでしょうか。お皿くらいですね、ちょっとと思ったのは。
あまり良いのではなかった。
席はテーブル一つ(2人用)が埋まりませんでした。

いやが上にも料理に期待、これが他のものに比べると今一歩。
美味しいんだけど、今一歩。
こういう味あんまり好きでないという人によっては、
お前の舌が悪いといわれるような評価なんだけど。
でも好きでない。

カエルは美味しかった、もう信じられないくらい。
デモね、他のがね。
アミューズなんか5種類も出してくるんだよ、
でもね、出せばいいってもんでもないし。
何か、料理に不満が残りました。

アミューズ
ぴりりと辛いトマトスープにパイのようなのを浮かべて。
茄子のベニエ(これは美味しかった)
ミートパイ
カレー風味の魚のタルト
青魚のマリネをパンの上に載せて。

オードブル
モルーエ(魚の名前)のポアレ、エクルビスと小さな玉ねぎをマリネで、
コリアンダーの香
カエルの足とラビオリ(カエルは小さなものをバターで:すごく美味しい)
鶏肉で豚足をファルシーにしてシュークルートを添えて。
この日は僕が普通の食欲の妻の分を食べたので、フロマージュ
は遠慮しました。食べ方もすごくもったいない食べ方です。
クレームブリュレをフランボアーズソースで。
(甘い+酸っぱい攻撃:これに僕は弱い、
弱いって得意でない方:こういうデセールは嫌いです)
バニラアイスを別皿で。
プティフール一人当たり11種14個。食べきれない分は貰ってきました。
(チョコレート入りクッキー、チョコレートムース、カステラのようなもの、
シュークリーム、マドレーヌ2つ、アーモンドの飴掛け、ナッツの飴掛け、
薄いクッキーのようなものにニッキに様なのをかけたの、
オレンジピール、チョコレート、
チョコレートトリフ)
お酒
食前酒
カシスにクレマンダルザスを入れたもの。
グレープフルーツジュース
ワイン
Riesling 1994 Kientzler half
Tokay Pino Gris 1996 Josmeyer half
妻が本調子でないので、小さなお皿にしてくれないかと頼んだけど駄目でした。
まあ、小さいという事で、コースにしたんですが、
ア・ラ・カルトにすれば良かったのかな。
そんで、妻はオードブル2品とかね。後で悔やんでも駄目なのよ。
帰りもタクシーで。ホテルに帰ってからお茶飲みました。
(10,7,8=25)やっぱ料理がね。
(98/4)

Crocodile 28☆☆☆  Strasbourg France
http://www.au-crocodile.com/
ミシュランフォーク4つ3つ星 ゴー・エ・ミヨ16点
何となくこの店に行ってみたいなと思って14年目。

お昼に場所を確かめるため、前を通ったときには
、従業員の通用口にはポスターが
張ってあるし、ワニの看板はグロテスクだし、なんかね、
失敗だったかねと言っていたのですが。

夜、ホテルから出かけようとしたら、
「ムッシュー、クロコディルからメッセージが」
とホテルの方が手紙をくれたんです。
なんかいやな予感がしたんです。なんでと思いながら手紙を開けてびっくり。
東京から予約したときに、ホテルが決まったらご連絡くださいといってきたので、
まあ忘れ物対策だろうくらいの気持ちで、連絡しておいたんです。
それは次のためだったんですね。

手紙の全文は大変なので、大体の内容。

「美しい街、ストラスブールをご堪能になりましたでしょうか。
本日は当店を予約いただきまして大変有り難うございます。
28日の8時には従業員一同、心からお待ちしておりますので、
どうぞ心行くまでお楽しみください。 
M et E Jung
(多少普通の文章でなくてムッシューの所をグルマンに変えてあったりとか
遊んでるんですが)

てな事が書いてあるんですよ。
びっくりしちゃいました。
今迄、予約の再確認は必ずしろと慇懃に書いてきたのは
山ほど知っておりますが、
また手数料がたくさんかかるにもかかわらずデポジットを入れろ
といってきたのも有りますが、
こんな手紙を当日ホテルまで持ってきたのははじめて。
(切手が張ってないし、時間的に不可能なので持ってきている)
もう、歩きながら夫婦して大感動。

何、この手紙、
ねえ、ねえ、訳して、
フーン、そう、すごいわよね、
いつ持ってきたのかしら、
なんて興奮状態になってしまったんですね、すごい演出。

僕今回のこの演出にはっきり言って最初っから負けていたのかもしれません。
なんか呑まれちゃった。
でもそうやってムードに酔わせるのも普通の店ではできるもんでもないし。
そんなところかも。今まで考えた事もなかったです、こういう事。

ホテルから歩いて10分足らずだったので、
歩いていきましたが、心の中は手紙で一杯。
中はどんなんだろうね、、、と次の演出が楽しみなんですね。
お店に入ると、ワニ(剥製)がいるんだけど、
そんなのはたいしたことがないの。

サービスがどんどん出てくるんですよ、ボンジュール、ムシュウxxxxって。
山のような黒服、その人たちがこぼれんばかりの笑顔で、、、
そして入り口から奥のダイニングに行くとここがすごい。
落ち着いていて、でもきらびやかな照明が有って、暗くもなく明るくもなく、
でも華やかな空間が目の前に広がるんですね。
ダイニングの前はちょっと暗くしてあるんです。
ここも演出だと思う。
ダイニングが明るすぎるのっていやですよね。
でも入るときに暗いから、入ったときはすごく明るく感じて、
落ち着いてくるとそんなに明るくない。
ダイニングは、二人用の席は真ん中に集めてあって、
4人から6人の席が周りを取り囲んだ作り。
だけど真ん中といっても、すごくゆったりとした感じ。
いやな感じの席というイメージはない。2人用の席は4つ。満席。

黒服の人は数えても数えてもどんどん現れて、結局14,5人いたのかしら、
それに白服のお運びさんが5,6人。
50人くらいのレストランですからサービスの方の割合が多い。その上、
マダムはすべての席に愛敬を振りまき、シェフもくるくる回っている。
座席をね、自分が回っているのではないので、念のため。

驚いたのは、サービスはどの人もにこにこしていて隙がないんです。
まあ、こっちも数こなしてっから、
この辺で、フェイント効かせたら恐い顔しているときが
有るみたいなとこ有るじゃないですか、それが最後までなかった。

またオーダーのとき、妻があまり調子が良くなく
ポーションを少し小さ目といったら
オードブルは少ないので、そのままの方が良いといって、
メインは少し小さくしましょうといって、
やってくれましたし、頼めば何とかこなしてあげよう、
そういう気持ちが溢れていました。

こんなにサービスに感動したの久し振りです。
本当に良かった。
評価項目で天国というのは、
ちょっと大袈裟なとおもってたのですが、ありましたね。
天国だと思います。

ワインの事も書かなくてはいけませんね。
ワインリストは1ページ平均100種類。18ページの豪華版。
眺めていてもわかんない。
(わかるとか理解しようというんでなくてすごいというのは分る)
何しろアルザスだけで8ページ有るんです。

僕が中途半端になんかいっても仕方のないレベルなので、ソムリエのかたに、
参りました、あなたの言う事に従います。
ついては、せっかくアルザスにきているのだから、今日の料理に
合わせたアルザスのワインを頂きたく存じます。
と本人は言ったつもりです。
そしたら、おじさん喜んじゃって、アルザス?
そうか、そうか、アルザスで通すんだったら、デミを2本にしろ。
これとこれが美味い、信ずるものは救われる、アーメン。
とまあそんな事をおっしゃって、強引、強引。
こっちもわかんないから従順。
でもそういうのが楽しいの。
ソムリエさんも精一杯説明しようとしているし、こっちも乗っているから。

料理がまたすごい。美味しい。こういう味僕大好き。
ちょっとクラシックだと思います。
でもきちんと個々の素材の味が出た
お皿それぞれを食べているとそんだけで幸せ。
ここでまたサービスがすごいの。
出てきたお皿をギリギリまで暖めるんです。
ソースならソースを再度テーブルの側で暖める。
アツアツでのサービス。
良いよ、そういうのみているだけでおいしそうだし、
皆さんのが見えるし。もう、感動。

僕がもしストラスブールに再度行けたら、
何をさて置いてもここは行きたい。
そう思う程よかった。
もう、誰がけなしても僕が守っちゃうもん。それくらい惚れました。

アミューズ
ラングスティーヌのスープ、タピオカ入り
鶏肉の茶碗蒸風、生姜入り
春巻き風の揚げ物
オードブル
リドボーとモリーユのアスパラ入りクリームソースパイに包んで
野菜のマリネー(色々な野菜をこりいという歯ごたえでサラダ風にして)

メイン
子牛のメダリアン、子牛の内臓をコロッケ風にしたものを添えて。
(これがすごく美味しい)
フロマージュ
(マンステール、クミン入りマンステール、ミュロル)
小さなお皿で細かいパイナップル。
桃にベルベールのゼリーをかけて。
(これはスペシャリテだそうです。
想像したのとぜんぜん違う:もちろん美味しい)
クリームで作った葡萄の下にミュスカのソルベとチョコレート
コーヒー、紅茶
プティフール11種(食べられないので、テイクアウトにといったら、
箱に詰めて足りない分(透き間の分を)をまた多めに詰めてくれた。)
フルーツタルト、ジャム入りのクッキー、サバラン、ほうずきのチョコかけ、
トリュフしろ、黒、フルーツゼリー、ヌガー、チョコレートなど
食前酒
Champagne Gosset verre
オレンジジュース
Tokay Pino Gris 1992 Hugel Tradition
Pino Noir 1990 Leon Beyer
水(Carola)
(10,9,9)=28文句無し。
最後出るときに、またマダムとシェフがおそろいで握手をしてくれて、
すごく暖かいサービス、
熱烈歓迎祈再会豪華絢爛美装料亭、
中華でなかったですね、オールボアール、アビアント!!
(アビアントを付けちゃいました。:また近いうちになんて感じなんで)
大盛り上がりのうちにレストランを後に。
(98/4)
2002年度のミシュランで2つ星に落ちましたが、
あのサービスはマダムがいる限り永遠だと思います。
レストランはサービスが命なのよ、何といっても。

中華料理

Tian au Men (酔月軒) 16 Strasbourg France 
妻の調子が今一つだったので、お昼は軽く、
あっさりとした物が食べたいといわれて。
でもね、あっさりなんてないんですよ、フランスにいるんだから。
それで、中華そばならいいかと。
うーん、あっさりというのにはやや遠いところに位置付けられるそばです。
というわけで僕がかなり食べて。
まあ、そんなに不味くはなかったのと、お茶を飲んで少し回復。
(5,6,5)=16
(98/4)