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グラスシャンパン考

このごろグラスのシャンパンを置くお店が増えてきてますが、、、。

食前酒としてのシャンパンは、フランスではかなり当たり前すぎると思うのだけれども、
日本で定着してきたのってここ10年ちょっとですかね。
20年前だったらキールかなぁ。キールロワイヤルではないです。
その前だと食前酒ってシェリー、
ヘレスというと本格的ですよって書いたやつはだれだ。
それをフランスでやってまったく通じなかったという苦い思い出が、、、。(関係ないけど)
その頃にはまだ食前酒にシャンパンのグラス売りはなかったなぁ。(もちろん日本)

ちょうどそのころフランスに行ったら、食前酒はもちろんシャンパン。
これは楽しかったですね、僕好きだからかもしれないけれど。

そこでなんです。
このごろ、グラスでシャンパンを出してくれるところの大体の相場が1000円以上。
なかには1200円以上取るところも多い。(もっと高い所も割と)
900円以下で出すところはお得感を狙っている、なんとなくそういう感じなんですよね。
とまあ、簡単に
800円
1000円
1200円以上
としましょう。

グラスのシャンパンを構成する要素ってグラスと、シャンパン本体ですよね。
ここでグラスが3種類くらいに分かれるんですね。

メーカ協賛名前入り小ぶりグラス
普通のグラス量普通
やや良いグラス、量多め。

メーカ協賛グラスはやや量が少ない、9杯取りができそうな感じ。
普通のグラスだと7、8杯取り
量多めは6杯取りかなという気がします。
それとメーカ協賛グラスって、ビール頼んだらビール会社の
無料のコップで出すのと同じじゃないね。
レストランでそういうのって悲しいと思うのです。

中身のシャンパンについて言えば、
いかにもたこにも大メーカ、誰だって価格を知っているぞ。(原価で2000円台かな?)
むむ、ちょっとマニアックなメーカ
とてもマニアック、もしくは工夫が楽しい。

そして一番大事なのですが、
あけたばかりで勢いの良い泡がでている。
しっかりとした泡がまだまだ十分にでている。
まとまってしまった大粒の泡が、、、それも探さないと、寂しい。

という開けてからの時間経過なんて言うのはとても大事。
(経験から言うと半日〜1日は大丈夫)
当たり前ですが冷えていること。

ここまで考えて
1200円で許せる感じ、範囲
1000円で許せる感じ、範囲
800円だと許せる感じ、範囲ってやはりあるんですね。

1200円、もしくはそれ以上を取るところはちゃんとしたのを出してよ。
グラスはちゃんとしたもので、
きりりと冷えていて、
開けたて、もしくは半日程度で、というそれだけで良いの。
そこから外れるとやはりそんなことだけでピンと切れるところがあるんですよね。
特にお昼に行くと前日(下手をすると前前日当り)の気の抜けたものを
平気で出してくる事が。
メーカ協賛のグラスを使っちゃ悲しい。                              
(でもそういうところがあって、それも少なめ)

1000円って言うのは、ある意味標準なのですが、
でもグラス1000円取るんだからきちんとした対応であってほしい。
可能であれば、協賛グラスは使わないで。
なによりも当日開けた、そこそこの質のシャンパンであってほしい。

800円だと、高望みはしなくなる。
きちんと泡が出て、きちんと冷えていてそこそこであれば。

もちろん、グラスのシャンパンでいくらでも特徴は出せると思うんですね。
特徴を出すことでお金が取れるものだとおもうし。
それこそガーンと料金を取って、
ヴィンテージシャンパン、プレミアムシャンパンを使う。
数種類用意する。(これはフランスの三つ星なんかでは多いパターン)
大きな瓶でサービスする。
珍しい銘柄をそろえる。
お代わりができる。(今まで一度しかないが)
色のやや濃いもの、ロゼっぽいものを置くとか。
いくらでも考えられると思うんだよね。
それだと高いか。

こういう楽しさを演出していい気分にできるというすばらしい素材が
シャンパンだと思うのですが、まだうまく使っていないところというか
がっかりとさせられる所が多いのですよね。